先月末に『21世紀の産業・労働社会学―「働く人間」へのアプローチ』が発売されました。
私は1章「企業データの計量分析からみる新卒採用のジェンダー不平等―WLB施策と企業の経営状況との関連から」を寄稿しています。企業のワークライフバランス(WLB)施策と女性採用の関連が、経営状況に応じてどのように変化するかを検討しています。
既発表論文をもとに、一定の加筆・修正を加えた論考です。とくに5節・6節は、論文掲載後にいただいたコメントを踏まえ、考えを進めた部分を大幅に加筆しました。
書籍の概要はこちらから。
個人的には、類似の対象を異なる視角から捉えた論考を合わせて読むと、より面白いのではと思います。たとえば、私が1章で扱う「就職・採用」というトピックについて、直接関わるものだけでも、2章(外国人採用)・6章(教育システムと労働市場)・7章(就職活動)を挙げることができます。
私自身、これらの論文を読んでそれぞれ大いに勉強になりましたし、それらを通じて、自身のパースペクティブの特徴や位置づけを考え直す機会にもなりました。
ぜひご一読いただければ幸いです。